羽毛布団はふわふわと軽く、あたたかいのが特徴です。軽いので寝心地が良く快適で、保温性にも優れています。羽毛が空気をたっぷりと含むため体温だけでぽかぽかになるのがメリットです。羽毛布団には高価なイメージがありますが、適切なメンテナンスをしながら15年以上使用できるケースもあります。羽毛布団のお手入れの方法を紹介します。
羽毛布団のお手入れの方法
羽毛布団のお手入れの基本は、干すことです。綿やポリエステルの布団のように羽毛布団を天日干ししてよいか迷うケースが良くみられます。結論から言うと、天日干しは太陽の光による消毒効果も期待できるのでOKです。ただし、干し方にもいくつかのポイントがあります。まず直射日光に当てる場合には側生地を日光から守るために掛カバーを掛けた状態で干しましょう。風通しの良い日陰に置くのも湿気が抜けるので良いでしょう。朝起きた後に掛布団と敷布団を寝る前の状態のようにしておくのはやめましょう。寝ている間にかいた汗などの湿気がそのままになってしまいます。冬場に布団に入った時にひんやりするのは湿気が原因かもしれません。
干せる環境や時間があるのなら毎日干すのがベストです。羽毛布団を干すと太陽の熱で中の羽毛に空気が含まれて、ふんわりとふくらみます。布団の中の空気が増えることで保温性を高めることが可能です。次に干す時間帯は、朝と夕方は湿気が多いので適していません。10時~15時の間がおすすめです。屋外に干す長さは2時間程度で、片面1時間干したら裏返して、もう片方の面も1時間干します。
毎日のケアも忘れずに
羽毛布団はこまめなケアを行えば長く愛用できる布団です。ケアのポイントは汚れを防ぐこと。布団は肌に触れたり、摩擦で負担がかかったりするため汚れや破れが発生しやすいのが特徴です。羽毛布団の汚れを防ぐためには必ず布団カバーを使用し、掛カバーのこまめな洗濯を心がけましょう。朝起きたら、すぐに布団を収納する方もいますが、これは羽毛布団の場合にはNG行動です。寝ている間に羽毛布団には湿気と熱がたまっています。その羽毛布団を押し入れに片付けてしまうと、カビや傷みの原因になるため注意が必要です。起きたら羽毛布団を広げ、そのまましばらく放置し湿気や熱を取ってから収納します。
羽毛布団の羽毛は偏りやすいので、均一になるように布団の端をもって優しく振って整えてあげましょう。偏ったまま使い続けてしまうと型崩れを起こしますし保温性も低下してしまいます。
やってはいけない羽毛布団のNGとは?
羽毛布団は繊細ですので取り扱いには注意してください。ポイントとしては、直射日光に注意すること。強い日差しの当たる場所に長時間干すと、側生地の劣化が進んでしまいます。劣化が進みすぎると生地が破れ、中の羽毛のふき出しの原因となります。直射日光のあたる場所に干す場合は必ず掛布団カバーを掛けた状態で干すようにしましょう。また布団たたきで羽毛布団をたたくのもNGです。布団をたたくと生地や羽毛が傷んでしまいます。布団表面の埃は手で払う程度にしましょう。
吸引力の強い掃除機も側生地の劣化につながることがありますので注意が必要です。
正しいケアで羽毛のふんわりをキープ!
軽くてあたたかい羽毛布団は、正しいお手入れをすることで長く愛用することが可能です。デリケートな羽毛布団のケアで、大切なのは優しさ。直射日光に当たる場所に干す際は必ず掛カバーを掛け、干す時間も2時間以内に納めましょう。干した羽毛布団のほこりはたたかずに、手で払うのがベストです。丁寧に取り扱うことで、ふわふわの羽毛布団を長く楽しめます。