ぺちゃんこ布団がふわふわに!?羽毛布団のおすすめ復活方法

軽くて・ふんわり・あたたかいなど羽毛布団の魅力はいろいろありますが、水鳥の天然羽毛を使用している羽毛布団の最大の特徴はふわふわのボリュームではないでしょうか。けれど、買ったばかりのころは押しても潰れないふわふわのボリュームがあった羽毛布団も、使っているうちにぺちゃんこになってしまいます。そこで今回は、羽毛布団がぺちゃんこになってしまう原因や困った時の対策方法を紹介していきます。

羽毛布団とは?

羽毛布団は、水鳥のふわふわとした胸元の羽毛(ダウン)を詰め物として使用している布団の総称です。水鳥の毛は寒い時にはふわっとふくらんで空気を含ませることで温かさを維持したり、熱い時にはきゅっと締まって籠った熱気を外に出したりする効果があります。羽毛布団には水鳥のふわふわとした羽毛のダウンが50%以上含まれているので、見た目のボリュームからは想像できないくらい軽量です。羽毛はたんぽぽの綿毛のように広がっていますが、このサイズが大きく放射状に密生している羽毛ほど質の良いダウンとして取り扱われています。

羽毛布団がぺちゃんこになる原因

羽毛布団がぺちゃんこになってしまう原因の一つが、布団の中に詰められている羽毛の汚れによるものです。羽毛はたんぽぽの綿毛のようにふわふわと膨らんでいますが、毎日使っているうちに布団の中にほこりや皮脂などが蓄積されてしまい羽毛が汚れていきます。汚れといっしょに羽毛がくっついてしまうと、空気を含んだふわふわとした状態を維持することができなくなりぺちゃんこの羽毛布団になってしまうのです。また、羽毛布団がぺちゃんこになる原因はもう一つあります。羽毛はもともと湿気を吸収する吸湿性と抱えた湿気を外に放出する発散性に優れているのですが、湿気を吸った状態のまま乾かさずに使い続けていると羽毛の繊維が劣化してしまい固くなっていきます。

吸湿性の高い羽毛布団は空気中の水分を吸収していますが、人は寝ている間にコップ1杯もの汗をかいてしまうため、羽毛布団は毎晩多くの湿気を吸ってしまうことになるのです。羽毛布団を使っていると汗を吸収してもらえるので、快適に眠ることができるのですが、汗を吸った布団を乾かさないまま使っているとどんどん布団の中に湿気が溜まっていきます。湿気はアレルギーやアトピーの症状を悪化させるカビやダニが増殖しやすい環境を作ってしまうので、羽毛布団がぺちゃんこにならないようにメンテナンスすることは、快適な睡眠だけでなく健康のためにも欠かせないのです。

羽毛布団をふわふわにする方法

羽毛布団を復活させるには、布団の中にたまってしまった湿気を逃がしてしっかり乾かすことが大切です。羽毛は通気性が良いという特徴もあるので、天気が良い日に風通しの良い所に数時間干しておくだけで簡単に湿気を飛ばすことができます。ただし、羽毛は直射日光に長時間さらされてしまうと痛んでしまうため、屋外で干す場合は掛布団カバーを掛けたまま干すのが良いでしょう。屋外に干すのが困難な場合は風通しの良い場所や、カーテンのそばなどで少し日が入る場所に置いておくと良いでしょう。

湿気を飛ばすために羽毛布団を干す時には、天気や時間帯も重要です。吸湿性の高い羽毛を干す時は、雨が降った翌日や雨が降る予報になっている日など湿度が高くなる時を避けて、湿度が50%以下の天気の良い日を選んでください。また、風が強すぎる日はほこりが舞って羽毛に汚れが付着してしまうので風が強くない日に1~2時間ほど、湿度が高くなる早朝や夕方を避けて午前10時以降から14時頃の空気が乾燥している時間帯に干しましょう。

こまめなメンテナンスでふわふわの羽毛布団を維持しましょう

毎日ふわふわの羽毛布団で快適に過ごすためには、普段から羽毛が吸収した湿気を乾燥させるために日干しや陰干しをしたり、ホームクリーニングやプロのクリーニングで蓄積したダニやほこりなどの汚れをきれいにするメンテナンスも大切です。羽毛布団は大切に使えば長くふわふわの状態を維持することができるので、普段からのメンテナンスでしっかりお手入れしましょう。