羽毛布団を長持ちさせるには収納に注意を

羽毛布団は季節に応じて使い分けをしていくものですが、そうなると使い終わったものを収納していく必要が出てきます。デリケートな羽毛でできているものだからこそ、扱いに注意が必要となってくるのです。羽毛布団の良さを保ちながら収納していくにはどういった点に注意が必要なのかについてチェックし、適切に収納していくようにしましょう。

圧縮袋は便利だけれど

布団をしまうときに、布団圧縮袋を使っている方も多いでしょう。密閉度の高い袋の空気を抜くことで、かさばりがちな布団をコンパクトにすることができるので、狭いスペースにも布団を収納することが可能になります。日本の住宅事情ではメリットが大きいですし、袋に入れられるので汚れも付きにくく良いようにも感じますが、実は羽毛布団には向かない方法なのです。羽毛布団は布団の中に羽毛が入っています。この羽毛は非常にデリケートなものなので、それを傷めてしまうと羽毛布団の良さが失われてしまいます。

圧縮袋を使って圧縮したときに、羽がぶつかってしまったり、折れてしまったりします。そうすると羽毛布団ならではのふんわりとした温かさを出すことができなくなってしまうのです。もちろん普通にたたんだり使用したりする時点でも多少は羽毛は傷みます。圧縮袋のようにぴったりと、場合によっては機械を使って空気を急に抜く形をとってしまうと、急激な変化に羽毛がひどく傷んでしまうのです。羽毛布団の寿命を大幅に縮めてしまうこともあるので、長く羽毛布団を使いたい場合には圧縮袋は避けておくのがおすすめです。

一度でも使った掛カバーははずそう

人間は寝ている間にも汗や皮脂などの汚れを分泌しています。使ったままのカバーを外さずに長期間収納してしまうと、臭いや酸化による生地の劣化につながってしまうことがありますので掛カバーは必ず外してから収納するようにしましょう。

必ず干してから収納しましょう

日々の使用で布団類は湿気を多く含んでいます。湿気たままの布団を収納した場合にも臭いや羽毛自体の劣化につながってしまうので良く乾燥させてから収納するのが良いでしょう。

専用の収納袋を用意

羽毛布団は専用の収納袋を準備しましょう。これから羽毛布団を購入する方、また購入してすぐの方は、購入時についてきた外袋を使うのがおすすめです。その布団の大きさにぴったり合った袋ですから、収納しやすいのです。また、通気性などにも配慮されていたり、持ち運びやすいように取っ手がついていたりと収納にも便利な機能が付いていることが多いのです。ぜひ羽毛布団を購入した際には外袋を捨てないで保管しておくようにしましょう。

もし購入時の外袋を捨ててしまった場合や、壊れたり汚れたりしている場合には新しい収納袋を購入することになります。不織布でできている袋を選びましょう。全体がビニールで通気性が悪いと羽毛を傷めることにつながってしまいます。羽毛布団用として販売されている袋なら安心です。布団のふくらみ方、大きさなどによって必要な収納袋のサイズが異なってきます。小さなものの方が収納スペースをとりにくいですが、必要以上に押し込むようにすると痛みの原因となりますので、無理せず適度な大きさの収納袋を選びましょう。専用の袋がない場合には、風呂敷などの布でも収納袋の代わりになります。

羽毛ふとん打ち直し

たたんで収納しよう

収納袋に収まるように、羽毛布団をたたんで収納していきます。先に収納ケースを開けて準備しておくとよいです。すぐに膨らんでしまい扱いにくいので、二人で作業すると進めやすいでしょう。羽毛布団を広げ、縦に三つ折りにします。布団が膨らむので、押さえながらたたんでいきます。何度も強くたたくようにしてしまうと、羽毛が傷んでしまうのでゆっくり押さえていくのがポイントです。縦に三つ折りできたら、横に三つ折りします。ここも押さえて空気を抜きます。あらかじめ開けておいた収納袋に収めて、きちんと閉めて出来上がりです。押し入れなどに入れ、時折換気をして保管しましょう。

高価な羽毛布団だからこそ

羽毛布団はほかの材質の布団よりも高額であることが多いです。それだけ長く活用していきたいものですから、保管方法に気を付け羽毛の傷みを最小限にとどめましょう。何度もたたいてしまったり、強く圧縮してしまうことで羽毛が傷つかないように、きちんとたたんで通気性の良い袋や布で収納します。こうした点に注意して長持ちさせていきましょう。