羽毛布団にもカビが生える!その対処法とは?

触り心地がよく、良い眠りにいざなってくれる「羽毛布団」ですが、その羽毛布団にもカビが生えるのをご存じでしょうか。押し入れなどで長期間にわたり、保存した時にも起こりえることですが、普段使用しているときにもそのような事態になることがあります。では、カビが発生した羽毛布団は、一体どのように対処したらよいのでしょうか。

なぜ、羽毛布団にカビが生えるのか

実はカビが生えるためには、いくつかの条件があります。それは「温度」と「湿度」、そしてもう一つが「栄養分」です。この3つの条件がそろってしまうと、羽毛布団に限らずカビが発生してしまうのです。特にカビが活発になる温度は、20度から30度の間といわれています。そして、湿度に関しては65パーセントを超えると活発になります。それが80パーセントを超えてしまうと、急激にカビが激増することもあるのです。

特に6月などの梅雨時には、温度と湿度の両方の条件を満たすことも多いので、注意が必要になります。そして、朝起床した後に羽毛布団等をそのままの状態にしておくと、布団の中の熱が外に逃げずにこもってしまうこともあります。それがカビの発生原因の一つになることもあるのです。さらに布団についた「フケ」などがカビの栄養分になるので、フケやアカなどをそのままにしておくと、カビの発生原因である「温度」と「湿度」、「栄養分」の3つがそろってしまうことになりかねません。

カビを放置すると人に害が及ぶことも

カビというものは通常は胞子の状態で存在しており、上記のような3つの条件がそろった場所を見つけると繁殖していき、さらに胞子を飛ばすという行為を繰りかえす癖があります。そしてカビには色々な種類がありますが、人間の体に害を及ぼすカビもあるので要注意です。カビの中には人の肺や気管支に悪影響を与え、痰や咳などの症状を引き起こすものもあります。その他にも、肺をはじめとする癌を引き起こす恐ろしいカビもあります。特に免疫力の弱いお年寄りや、子供などがいる家庭であればなおさら注意が必要になります。カビの発生を確認したら、すぐに対処する必要があります。では、どのような方法を採ればよいのでしょうか。

羽毛布団にカビが生えたらどうすればよいの?

カビは初期のころであれば目に見えずに、においだけで判断できることもあります。もしもカビの独特のにおいを感じ取ることが出来たら、羽毛布団を「天日干し」すれば、ある程度までは対処することが出来ます。なぜならば太陽の光には殺菌作用があるためです。その為、においだけであれば、その程度でカビを撃退することが可能なのです。しかし、肉眼ではっきりわかるカビの場合にはそうはいきません。その時には、クリーニングなどの専門業者に依頼したほうが適切に除去できることでしょう。

カビを発生させないような環境を心がけよう

以上のようにカビは、3つの条件を満たして初めて発生するものなのです。普段から温度や湿度に気を付けて生活をするように心がければ、カビを事前に防ぐことが出来ます。お天気の良い日は面倒がらずに、天日干しなどの作業を怠らないようにしましょう。もしも発生した場合には、すぐに上記のような対処をすれば、大ごとにならずに済ますことが出来るのです。