寝具は快適な睡眠には欠かせないアイテムで、人それぞれお気に入りの寝具があるでしょう。しかし、長年使っていると劣化してしまい、捨てようかどうしようか悩んでしまう人も多いです。羽毛布団を愛用している人の中には、仕立て直しをして長く使い続けている人もいます。今回は羽毛布団の仕立て直しについて、メリットや仕立て直しをする時の注意点などを紹介していきます。
使い古した羽毛布団が新品のように生まれ変わる仕立て直し!
羽毛布団は使い続けているうちに、ボリュームがなくなったり、生地が破けたりして傷んできます。それを新品のように生まれ変わらせるのが、羽毛布団の仕立て直しです。打ち直しやリフォームと呼ばれることもありますが、古くなって傷んだ羽毛布団の側生地を取り替えたり、中に入っている羽毛を取り出して洗浄したりすることで、新品に近い状態まで戻すことができます。
羽毛布団を仕立て直しするメリットは?
仕立て直しは経済的
経済的というのが、羽毛布団を仕立て直しする大きなメリットです。羽毛布団に使われている羽毛は、原材料費の高騰が進んでいます。仕立て直しなら元々使われていた羽毛を再利用することができるため、料金も安く済みます。また、古くなってしまった羽毛布団を捨てる場合、手間や費用がかかってしまいます。仕立て直しをしながら1つの羽毛布団を長く使い続ければ、処分費用も抑えることができて経済的です。
愛着のある羽毛布団を使い続けることができる
普段使っている寝具が変わると、眠りにくくなってしまうという方にも仕立て直しは人気があります。仕立て直しは現在使っている羽毛を洗い、そのまま使うことができるため、寝る時の感触がそれほど変わりません。長年使ってきた思い入れがある、今使っている布団の感触が気に入っている、そういう方も仕立て直しをすれば見た目を新品のような状態に戻した上で、愛着のある布団を使用し続けることができます。
仕立て直しをする時のポイント!
仕立て直しのタイミングは5年から10年以内が目安
羽毛布団の仕立て直しのタイミングは、購入してから5年から10年以内が1つの目安と言われています。羽毛の痛みが進みすぎてしまうと、布団を解体して羽毛を洗ってもふくらみ(かさ)が戻りにくくなるためです。古い羽毛布団を新品のように生まれ変わらせることができる仕立て直しですが、どのような布団でも対応できるわけではありません。お手入れせずに使いっぱなしにしてしまうと痛みが進みすぎて仕立てなおしができる時期を超えてしまうため、なるべく10年経つ前に仕立て直しを依頼するようにしましょう。
素材によって仕立て直しが向かない場合もある
羽毛布団は、商品によって中に使われている素材の品質が変わります。ダウン率の低い商品の場合はコスト的に買った方が安い場合があります。逆に品質の良い商品の場合はコスト的に仕立て直しをしたほうが安い可能性が高いです。仕立て直し時の羽毛の洗い方や新しい側生地の品質によっても価格が上下するので専門家に相談してみるのが良いでしょう。
羽毛の品質や日々の扱い方によっては複数回仕立て直しができる場合も
長い期間使った羽毛布団でも適切なタイミングで仕立て直しをしたり、こまめにカバーを掛け替えたり干したりしている方の中には2回以上仕立て直しをしながら15年以上大事に羽毛布団を使っている方がたくさんいらっしゃいます。良い品質の羽毛布団をお使いでしたら、高品質な商品を買った初回の出費が大きいかもしれませんが適切に使うことによって2回目3回目の仕立て直し代金の方が高品質な新品を2回3回と買いなおすよりもずっとお安く済むことがあります。仕立て直しの際にはお使いの羽毛布団の現在の羽毛の状態を説明できる専門店に相談することをおすすめします。
古くなった羽毛布団は仕立て直しをして生まれ変わらせよう!
長年使用してボリュームがなくなってしまった羽毛布団も、仕立て直しをすることで新品のように生まれ変わる可能性があります。経済的にもお得で、愛着のある羽毛布団を長く使い続けられるというのが、仕立て直しの大きなメリットです。仕立て直しをする適切なタイミングや、注意点などを理解した上で、羽毛布団の仕立て直しを業者に依頼してみましょう。