日々の疲れを癒やしてくれる布団。毎日使っていると、汚れてしまうこともあります。また、汚れが目立たなくても、見えないところにダニやハウスダストがいるのでは?と心配になるものですね。布団を自分で洗うことができたら、時間や費用をあまりかけずに清潔さを取り戻すことができます。羽毛布団を自宅で洗濯することについて、検討してみましょう。
どんなときに洗う?布団の洗濯が必要な場合とは
毎日必ず使っている布団。シーツやカバーはこまめに洗濯しても、布団本体はなかなか洗濯できません。しかし、人は睡眠中に約200ccの汗をかくと言われています。また、人の体から出る垢や皮脂などが、布団には付着してしまいます。放置すると、それらを栄養分としてダニやカビが繁殖してしまうのです。ダニやカビは、ぜんそくやアレルギーの原因になります。それを防ぐためにも、3年に1回程度、メンテナンスとして布団を水洗い洗濯することが望ましいです。
また、家族に小さな子どもや介護が必要な高齢者がいる場合、布団を汚してしまうことは少なくありません。こうしたとき、すぐに布団を洗わなければならない状況になります。業者に頼むための費用や時間、手間がかけられないといった事情により、とにかく今すぐ布団を洗う必要に迫られて、自宅で羽毛布団を洗わなければならないことも考えられます。
その布団、洗って大丈夫?洗濯表示を確認しよう
羽毛布団を洗う前に、まずお手持ちの布団が洗濯できるのかどうかを確認しましょう。衣類と同じように、布団にも洗濯表示のマークが記載されています。たらいの上からバツが描かれたイラストは、「家庭での洗濯禁止」という意味です。このマークがついている布団は、洗濯することができません。洗濯ができるものであっても、タンブル乾燥やドライクリーニングができない意味の表示などがあるかもしれません。家庭では洗濯できない布団や、洗濯できるかどうか分からない布団については、布団クリーニングや布団リフォームの専門業者に相談をしましょう。洗濯可能な布団であることが確認できたら、いよいよ自宅での洗濯に挑戦です。
洗濯機?浴槽?羽毛布団を自宅で洗濯する方法
なるべく費用をかけたくない、できるだけ早く洗濯をしたい、そんな場合は自宅での布団洗濯がおすすめです。自宅の洗濯機や浴槽を使う洗濯方法をご紹介します。
洗濯機で洗うには
羽毛布団を洗濯機で洗う場合、自宅の洗濯機の容量が5キロ以上あることが望ましいです。羽毛布団のボリュームによりますが目安として、洗濯機の容量が5キロ以上あればシングルサイズの布団を、7キロから8キロ以上あればセミダブルサイズの布団を洗濯することができます。布団のサイズに合った容量の洗濯機に、寝具用のネットに入れた羽毛布団を投入し、洗濯してください。また、おしゃれ着洗いの洗剤を使用することをおすすめします。洗濯から脱水まで終わったら、内部に水分を残さないよう、しっかりと乾かすことが大切です。乾燥にも気を遣わなくてはいけません。羽毛が偏ったまま乾燥してしまうとふんわりとした状態にならないこともありますので心配な方は専門家に相談してください。
また生地の痛んだ羽毛布団は洗濯中に生地が破れてしまう事もあるので注意が必要です。
浴槽で洗うには
お風呂場の浴槽にぬるま湯をため、洗剤をよく溶かします。その中に羽毛布団を入れ、軽く押し洗いしてください。足で踏んでも構いませんが、布団が傷まないように優しく踏むことが望ましいです。ぬるま湯を取りかえながら、2、3回すすぎます。洗い終わったら、浴槽のふちに布団をかけて1時間ほど置いておけば、水分をある程度抜くことができます。その後、物干し竿などに干して、乾かしてください。洗濯機を使用する場合と同様、しっかりと内部の水分を乾燥させることが重要です。乾燥にも気を遣わなくてはいけません。羽毛が偏ったまま乾燥してしまうとふんわりとした状態にならないこともありますので心配な方は専門家に相談してください。
また生地の痛んだ羽毛布団は洗濯中に生地が破れてしまう事もあるので注意が必要です。
大切な布団をメンテナンスしよう
布団は、毎日の睡眠に欠かせない存在。健康を保つためにも、布団のメンテナンスは大切です。自宅での洗濯術をうまく活用して、日々の汚れを落とせるといいですね。洗濯だけでは落とせないような、羽毛の中の汚れまで落とすためには、羽毛布団のリフォームや打ち直しといったサービスを利用するのも一つの方法です。布団を長く大切に使うためにも、定期的なメンテナンスで清潔さを保つことが望まれます。