何となく使うだけではダメ!羽毛布団の寿命をのばす正しい使い方とは

羽毛布団はデリケートなため、適当に使うとすぐに痛めてしまい、寿命を縮める原因に。正しい使い方を覚えることで寿命をのばし、ふんわり感や吸湿発散性など、本来備わっている機能をできるだけ長く保ち続けることができます。いつまでも良質な睡眠が得られるよう、羽毛布団の寿命をのばす正しい使い方などについて紹介しましょう。

今日からできる羽毛布団の正しい使い方

羽毛布団の使い方は、そんなに難しいものではありません。誰でも今日から実践できる、羽毛布団の正しい使い方について紹介します。

布団カバーを付ける

布団カバーには、布団を汚れや摩擦、破れなどから守るという役割があります。羽毛布団はほんの小さな傷も致命傷になるので、必ずカバーを付けるようにしましょう。羽毛布団に使うカバーは丈夫さがあり、軽量であることが大切です。当店でお勧めしているのは日本製のもめん100%の布団カバーです。日本製の布団カバーはよれや縮みが少なく長期間の使用に耐えます。また外国製の安価な化学繊維入りのカバーは生地を織った際の糸の隙間が大きく、隙間からカバーを通り越して布団の生地にほこりや汚れが付きやすくなってしまいます。日本製の綿100%のカバーは外国製の科学繊維入りのカバーよりも糸の隙間が小さい事が多いのでより汚れやホコリを通しにくく布団を傷めにくくなります。
丈夫なことでカバーだけでなく布団も守ることができますし、軽いことでたっぷりと羽毛が膨らむことができ、保温性が格段に高まります。また、冬は暖かくて肌触りの良い生地、気温の変化が激しい春や秋は通気性や吸湿性が高いものを選ぶなど、季節によってカバーの生地を変えるようにしましょう。

穴を開けないよう工夫する

小さい穴は破れに繋がり、布団が破れると羽毛が飛び出して大変なことになってしまいます。傷が深いと自分で修理するのは難しくなるので、できるだけ穴を開けないように工夫をすることが大切です。爪や尖ったものが引っかかって穴が開くことがあるので、ペットの爪や刃物などには注意しましょう。虫食いによって穴が開くこともあるため、部屋をこまめに掃除したり、天気の良い日に布団を干したりすることも大切です。まれに羽毛がふき出した個所を針を使って補修するお客様がいらっしゃいますが、針穴から羽毛がふき出す原因になりますのでご注意ください。

起きた後すぐに収納しない

睡眠時に布団は大量の汗を吸っていますし、起床後の布団には湿り気が残っています。この状態で布団をしまうと、カビの発生やダニの繁殖の原因になってしまうことがあります。布団をしまう時は、起床後1時間ぐらい置いておき、十分に熱や湿気を発散させてからにしましょう。また、布団を良い状態にキープできるようにするためには、押し入れはきちんと掃除し、除湿剤などを使うといったことも必要です。

中身の片寄りを整える

羽毛が一か所に寄るとあたたかさにムラができてしまい、快適な睡眠を邪魔してしまいます。羽毛の片寄りは、汗や皮脂が羽毛に付着し、羽同士がくっつきあうことで発生します。片寄りを整えることが、清潔に長く持たせるコツです。羽毛をほぐすためには、軽く振って空気を含ませたり、天日干しして湿気をとったりしてみましょう。

定期的に干す

カビやダニの繁殖を防いだり、衛生面を保ったりしたいならば、定期的に干すことが必要です。羽毛布団は、できることなら毎日干すのがおすすめです。干す時間帯は、気温が上がり、湿度が下がるタイミングである10時~14時頃がベストとなります。紫外線の影響で側生地が痛むことがあるので、天日干しをする時は布団カバーを付けたままの状態ですることが大切です。羽毛布団はもめんの布団に比べて湿気が短い時間で放出されるので干す時間が一時間程度でも十分に効果が期待できます。

羽毛布団と毛布どっちを上にする?

羽毛布団を使うならば、身体に直接かけるのがおすすめです。そうすることにより、中のダウンが膨らみ、あたたかい状態を保つことができます。身体の上に直接かけることで、羽毛布団の良さを最大限に引き出すことができるのです。毛布を羽毛布団の上にかける時は、羽毛を潰さないように軽いものを選ぶことが大切です。また、二枚合わせの重量のある毛布を掛ける場合や寒がりな方は毛布が下の場合の方が快適にお休みいただける事もありますので、ご自分に合った毛布の掛け方を探してみてください。

寿命だと思ったらリフォームや打ち直しも検討しよう

最高級と言われる羽毛布団は、正しく使うことで機能性や特性をあまり損なわず、長く使えるようになります。ただ、羽毛布団にも寿命があり、どんなに大切に使ったとしても、自然と機能は低下していくものです。劣化した状態で使い続けると、快眠を十分にサポートすることができず、寝つきが悪くなってしまうことも。長年使用し、かさ高が減ってきた、保温性が落ちてきたと感じるならば、リフォームや打ち直しも検討してみましょう。