快適な睡眠のために羽毛布団を使いたい、と思ったときに注意したいのが羽毛布団の種類です。羽毛布団というと厚みのある真冬の防寒寝具を思い浮かべるかもしれませんが、実は種類があり、それぞれ使用に適した季節が異なります。そこで羽毛布団選びで後悔しないために、使いたい季節に合わせた羽毛布団の選び方を紹介します。
寒い季節にはたっぷり羽毛のはいった冬用羽毛布団
真冬や寒さ対策として活躍するのが冬用羽毛布団です。最も一般的で、羽毛布団というと、この冬用羽毛布団を指していることが多いでしょう。冬用羽毛布団だと、羽毛布団の中綿に入っている羽毛の量はシングルサイズだと約1.2~1.3Kg の羽毛が一般的です。
また使われている羽毛の種類にとって価格や保温力が異なるため、冬用羽毛布団を選ぶときにはチェックしたいポイントです。羽毛の種類は「グース」か「ダック」の2種類があり、グースとダックの中でさらにマザーグース、マザーダックなどと分かれています。一般的にグースの方が羽毛の粒が大きく保温力に優れていて、ランクが高いとされています。 冬用といっても、1シーズンしか使えないものではなく、寒い地域だと春・秋の冷え込みが残る時期にも活躍します。とにかく羽毛布団は暖かさを追求したいという方や寒がりの方には特におすすめの羽毛布団です。
ここで注意したいのはダウン率と羽毛の品質(かさ髙といいます)は必ずしも比例しないという事です。例えばよくふくらんで品質の良いダックダウン90%の羽毛布団もありますし、ふくらみの良くないグースダウン93%の羽毛布団もあります。ダウン率が絶対のものとして商品を選ぶのはおすすめできません。できることなら専門店に足を運んで実際に自分の手でボリュームの比較させてもらう事が重要です。専門店の従業員も文字の情報だけで良し悪しを判断して仕入れをすることはできません。必ず商品を触って確かめることが重要です。
夏や暑い季節は肌掛け羽毛布団で冷え防止を
羽毛布団が活躍するのは寒い季節だけではありません。「夏でも冷房で体が冷える」「初夏・晩夏の夜の冷え込みに1枚しっかりした布団をかけたい」、そんなときは肌掛け羽毛布団です。羽毛布団というと冬用の分厚いものをイメージしがちですが、中に入っている羽毛の量が0.3~0.4kgの羽毛布団にすれば夏にも使えます。
「ダウンケット」と呼ばれることもあり、冬用羽毛布団と比べると低価格で手に入れることができます。吸湿発散性にも優れていいて、汗をかいても蒸れにくくいという利点もあるため、暑い季節の隠れ冷え性対策におすすめの1枚です。一般的な羽毛布団のイメージである「厚みのある布団」とは異なり「ペラペラとした羽毛布団」なので、防寒具としてとらえないよう注意しましょう。暑い季節専用の羽毛布団としての使用が適しています。
オールマイティーな合掛け羽毛布団と2枚合わせ羽毛布団
冬用羽毛布団を使うほどは本格的には寒くないけど、少し冷え込みを感じる、そんな春先や秋口の季節には冬用羽毛布団と肌掛け羽毛布団の間のボリューム感がある、「合掛け羽毛布団」が活躍します。合掛け羽毛布団はシングルサイズだと約0.8kg前後のダウン量で、春・秋・冬の3シーズン使えます。季節を問わず使い勝手が良いので、冬以外にも羽毛布団のフカフカした使い心地を味わいたいなら是非とも持っておきたい1枚と言えるでしょう。
また1年中羽毛布団を愛用したいなら、この合掛けと肌掛けをボタンで留め、2枚合わせて使うことのできる「2枚合わせ羽毛布団」もおすすめです。寒い季節は2枚合わせ、季節の変わり目は合掛けのみ、夏や暑さを感じるようになったら肌掛け、と季節や気温に合わせて3つのタイプを使い分けられるオールシーズン対応羽毛布団です。
羽毛布団は季節によって適している羽毛量が異なりますが、3種類すべて用意すると収納場所も必要になります。季節に合わせて羽毛布団を使い分けたいけれど、予算・収納場所の関係で難しい、という方は2枚合わせ羽毛布団がいいでしょう。
羽毛布団は使う季節を意識して選ぶことが大切
羽毛布団は自然な保温力で睡眠中の冷えや寒さから体を守ってくれる心強いアイテムです。しかし羽毛布団と一口にいっても種類はさまざまで、使用に適した季節や使い心地が異なります。目的に合った羽毛布団を選べるように、種類や特徴を把握し、使用したい季節や寒さに合わせて適切な羽毛量の羽毛布団を選ぶようにしましょう。